スクウェア
GAMEBOY ADVANCE
RPG大作である「ファイナルファンタジー」シリーズの世界観に戦略性重視のシミュレーションゲームの要素を取り入れ、PSで大ヒットを記録した『PS one Books ファイナルファンタジー タクティクス』。スクウェアのシミュレーションRPGの代表作がGBAで5年ぶりに復活を遂げる。PS版のシステムをベースに世界観やストーリーを一新した完全新作だ。
物語はSt.イヴァリースと名づけられた田舎町に、主人公のマーシュが引っ越してきたところから幕を開ける。田舎町になじめず少々孤立ぎみだったマーシュのそばにはいつのまにか、気弱でいじめられっ子のミュートと、勝ち気でなにかと問題を引き起こす女の子のリッツのふたりが、つかず離れずの状態で集まるようになっていた。
ある時、3人は手にした「FINAL FANTASY」という1冊の本を開いてしまったことで、St.イヴァリースの世界を一変させてしまうことになる。気づいたときには、彼らのお気に入りのゲーム「ファイナルファンタジー」の世界そのものが、剣と魔法の世界、イヴァリースになっていた…
本作は、主人公と複数の仲間(ユニット)を操り、相手とのバトルに勝利しながらそれぞれのキャラクターを成長させていくシミュレーションRPGとなっている。ファンタジーの世界へと変わってしまったイヴァリースは「殺し合い」や「戦争」が堅く禁じられていたり、人間だけではなく異種族も普通に生活している不思議な場所。そんな世界でマーシュたち3人は、厳格なルールのもと正々堂々と行われる「バトル」をとおして物語を展開させていくことになるのだ。(荒沢有紀哉)
いじめ?★★★☆☆
これだけ社会問題になっているというのに、いきなりいじめのシーンから始まるというのは・・・。
結構不愉快な気分になります。
意外と良作★★★★★
作風自体こそ以前のFFT、タクティクスオウガ、その他のシリーズ物と違うが、ムダのない作りこみや丁寧に紡がれる物語、意外と深いストーリーに驚きました。
FFTA2もやりましたが何故かこちらの方が面白い。
FFTA2のクリア後、またこちらをやってます。
シュミレーションRPG物ではかなりのオススメ作品。
またGBAなのでコツコツいつでもどこでもできるのも◎ニンテンドーDSLiteでやってます。
ロウシステムは味方には足枷で、敵を狙って嵌める・・・なんて、まず無理なことです。★★★★☆
本家とは別位置を取っていると言ってよい「FF・タクティクス」の携帯機バージョン。
ストーリーが子供を主人公にしている分、本家よりは間口が広くて取っ付きやすいのは良。
但し、その表面的なストーリーの裏に隠された各登場人物たちの「辛い現実世界からの逃避」と、ただ1人「現実と向き合うこと」を選択しようとする故の主人公と友人たち・弟との避けられない対立は、現実に生きるユーザーへも示唆される「どんな楽しい夢であっても、所詮は夢。いつかは覚めるときがくるもの」、快楽の世界に留まってはならない・・・・という教訓が含まれていて興味深い。
ロウシステムがゲーム中の「最大の売り」だが、これはプレイする上ではプレイヤー側のみが苦しむシステムにすぎなかった・・・・。
敵側がロウの制約に嵌ることは稀であるし、ましてや「意図的に」このシステムを利用して敵を陥れることなど、まず有り得ない。
「そういう意味」で、ロウはフェアなルールではないのだ。(ゲーム上ではあくまで敵・味方に等しく及ぶ公平さが強調されてはいるけれどね。)
後はヒロインのリッツが仲間にならないのも残念だ。
ヒロインと言いながらも主人公とはあまり絡まない。
なんか主人公とは別に自由にこの世界を楽しんでいます・・・・みたいな感じになってるし。
3人の年齢を推定するに12歳で6年生と予想。一応、「小学生」なら話を展開するにも、恋愛には至れないか。
良い作品だと思います★★★★★
私はあまりシミュレーションRPGをやったことがないのですが、この作品はサクサク進めることができました。アビリティやクエストなど、やり込める要素もあって楽しめると思います。ただ、垣根が低くしてあるぶん慣れてくると単純作業になってしまう面は否めず、また行動を制限する「ロウ」はロウカードなどの対抗策はあるとはいえうっとうしく思えることもありました。
ストーリーについては批判的な意見が多いようですが、誰もが何かしら抱えている「劣等感」を主題としていて、壮大さはないものの身近で身につまされるテーマであり、決して浅い軽いということはないと思います。良質な児童書の読後感にも似て、エンディングを見た後は清々しい気持ちになりました。イラストもセンスが良くファンタジックな雰囲気を醸し出していて、買って良かったととても満足しています。
結構深い★★★★☆
個人的にはストーリーがなかなか深くメッセージ性の強い作品だと感じた。
特にバブズの台詞がいい。世界を元通りにしようとするマーシュは、それが
結果的にはミュートの為になると考えている。なぜなら、その世界は結局、
ミュートの現実逃避的願望を反映しているにすぎないからだ(正確に言えば
ミュートだけのものではないが)。しかし、バブズは言う。「王子が苦しん
でいないと、お前にどうしてわかる?王子も変わろうと努力をされているか
もしれないではないか(確かこんな感じ)」。ようするに彼が言わんとする
ことは、マーシュが「正しい」にしても、その「正しさ」は、ミュート自身
が自分で感じるべき、達すべきものだ、ということだ。
私は、わざと問題を限定したが、このゲームはこれだけではなくおそらくも
っといろいろなテーマを考えることができると思う。何かを下敷きにしたの
かもしれないが、私は作り手の苦労をとても感じることができた。
「幼稚」という意見があったが、ストーリーに関して言え
ば、多分それはちがう。登場人物が死ねば感動する、という公式が、ゲーム
でも、小説でも安易に使われすぎている。私は、このゲームは以前からよく
ある、臭い台詞がバンバン飛び交う馬鹿ゲームよりも断然高級だと思う。